油絵の仕上げのニスの種類と使い方

油絵具に混ぜて艶を出したり乾燥を早めたいときに使います。
市販されている樹脂画用液は揮発製油と調合されていますの
で、その揮発性油が空気中に揮発して固化します。
絵具は酸素と結びつき乾燥するのですが、樹脂を混ぜた絵の具は表面的に乾燥しているよう見えても絵具の中の乾性油は完全に乾燥していません。
なので作品が完成してもすぐには使用せず
少なくとも半年から1年乾燥させてからタブロー(樹脂)の保護ニスを塗りましょう
また樹脂は単体で使用するとひび割れの原因になる可能性があり
「揮発性油」「乾性油」「乾燥促進剤」など調合して使用することで光沢のある強固な画面を作ることができます。
data-pm-slice=”1 1 []” data-en-clipboard=”true”>描画中油絵の具に樹脂を多用することは避けましょう   確かに固着力 速乾性 光沢などを作ることができますが入れすぎるとビニールのような表面になり、油絵具の安定性が失われます。結論から申し上げますと 樹脂は入れなくても油絵には影響はありません。補助剤だと思ってください(作者の好みによる)

絵画の制作の基本的なことは描き始めは揮発性油の割合を多くして中盤から完成に近づくほど、乾性油(ペインティングオイル)の割合を多くし補助剤としての樹脂など追加していくということです。これを守れば安定画面になり構成も崩れることはありませんになります。ここでの乾性油とは揮発性油、樹脂等、乾燥促進剤の割合をバランス良く配合したものでペインティングオイルと言います メーカー各社は独自のいろいろな商品を出しています。最初はこの基本的なオイルを使い、徐々に自分の作風 スタイルに合うものを選びオイルを調合していけばいいと思います。

ここから具体的な樹脂の種類と使い方を解説していきます
・画面保護用ワニス(タブロー)
油絵が完全乾燥後したら、空気中のガスやほこりなどから作品を保護するために画面保護用のワニスを塗ります。このワニスをタブローといいます。タブローは合成樹脂やダンマル樹脂をベースに作られて空気の通気を遮断し、作品の完全乾燥(目安は6~12カ月)後でないと使用できません。完全乾燥する前に塗ってしまうと、空気が遮断され、絵具は完全乾燥できなくなるのです。
タブローには再び溶けるという意味の再溶解性という性質があり。ぺトロールなどで溶かせるので、年数が経ったら溶かして新しく塗り替えることができます。歴史的な名画は塗り替えを繰り返すことによって、保存状態を維持しています。
雨天など湿度の高い日には塗布膜が白く濁ることがありまするので避けた方が良いでしょう
また完全乾燥を待たずに画面を保護する場合は(展展示会など出展用作品)は、指触乾燥後、指で触っても乾燥している状態であればにタブロースペシャル(指触乾燥)というワニスを使用します。
また、つや消し(マット)にしたい場合は、スプレー タイプのマット タブローもおすすめです
指触乾燥後用の画面保護ワニス(タブロースペシャル)
作品の指触乾燥時に画面を保護して艶を出すワニスです
通常のタブローは空気を通気しないので完全乾燥後でないと使用できませんが、この通気性のあるタブローは、絵の表面が指で触って乾いている状態であれば使用できます。展覧会に出品する時など便利です。通常のタブローよりも保護効果が弱いので、6~12カ月たったら、揮発性のオイル(ぺトロール、)などで溶かして通常のタブローに塗り替えます
サーフェス コート(未乾燥)
未乾燥の油絵画面を保護するためのワニスで画面に数回吹き付けることによりつやのある塗膜ができます
但し、内部の乾燥は多少遅れるので注意が必要です、作品の持ち運びが容易になります。
ブランマット(完全乾燥)
作品完全乾燥後の画面の保護し艶のない画面をつくるワニスです。蜜ろうをぺトロールで溶解し、特殊加工シリカを加えたつや消しワニスで。
、柔らかい筆か霧吹きで均一に画面に塗布しタブローとの塗り重ねで半光沢の画面もつくることができるます。
スプレー マット タブロー(完全乾燥)
作品乾燥後に画面を有害物質などから保護し艶のない画面をつくります
特殊加工シリカをタブローに加えてつや消しにしたものでタブローとの相反する特徴を生かして半光沢の画面をつくることができるます。
・描画用ワニス(ルツーセ)
画面修正用ワニスとは、制作の途中で、いったん乾燥した画面全体にうすく塗り、つやを均一にするものです。なぜそのようなことをするのかというと、つやが均一でないと、場所によって色調が違って見えて描きづらいからです。
代表的なものはルツーセです。2~3度塗り重ねて全体のつやを均等にします。ルツーセには、上に塗る絵具の固着をよくする効果もあります。塗るときは、柔らかい筆を使用します。硬い筆だと筆跡がついてしまったり、固まりきっていない絵具を削いでしまったりするからです。また、霧吹きを使用するという方法もあります。
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