揮発性油の種類と性質 (正)

・ペトロール

ドレスぺトロール

・テレピン

テレピンは主に下描きに使用し、油絵具の薄め液としても用いられます。

制作過程で乾性油と調合することにより絵の具の伸びがサラッサラと良くなり筆運びもスムースになります。匂いが松脂を蒸留したもので、松脂と同じ匂いがします。また揮発性なので、空気にさらすと酸化重合で薄黄色っぽく固まる性質があります   

通常、描き始めの下描きの段階では、テレピンのみで使用しますが「おつゆ描き」制作が進むにつれて、絵の艶と堅牢さで保っために、乾性油と量を調整して描いていきます。溶かす力、溶解力が強いので、この下描き段階であれば描き直しや修正が簡単にできます。

 

 

class=”wp-block-heading has-white-background-color has-text-color has-background” style=”color: #040404;”>ぺトロールも揮発性ですが、石油系の臭いがしますし、使いすぎると絵の具が白っぽく脆くなりま

class=”wp-block-heading has-white-background-color has-background”>テレピン油は絵の具の溶剤としてだけでなく 塗料やワニスの溶剤としても使われているので 塗料の専門店やホームセンターなど、 塗料のある金物店などで購入することができます。

 

・ペトロール

石油から精製する鉱物性の揮発性油。ホワイトスピリットまたはミネラルテレビン油と呼ばれ、石油由来の透明な液体で、絵画の一般的な有機溶剤として使用されます

塗料などで使用される「シンナー」や「ペイントうすめ液」などと原材料は同じです。

一般的にテレピンと比較して溶解力が低く、樹脂を溶解するのに向かないとされています。調合された画用液も、ペトロールで希釈すると白濁したり、樹脂が沈殿することがあり。ただし製品によって成分が異なりますが

原材料の違いから臭いも異なります。

テレピンは、原材料を松から精製しますので、松の樹脂のかおりがします。

ペトロールは、鉱物を原料としていますので、ガソリンや灯油などのあの独特の臭いがします。また揮発にかかる時間も違い

揮発する速度はテレピンがはやく、ペトロールがゆっくりと揮発します。

そんなに、気になるレベルの違いではなさそうです

テレピンは

溶解性が強く、ペトロールは溶解性が弱いです。

溶解性が強いと、油彩絵具に含まれている樹脂(ダンマル樹脂)などを溶かすことができ、逆に溶解性が弱いと樹脂などが完全に溶けず、白濁するなどしてしまいます。

テレピンとペトロールで一番の違いはここあります。

また、酸化することで粘りが出たり、揮発した後に画面にツヤを若干与えますが

一方ペトロールは、石油からとれる鉱物由来の揮発性油ですから使用後は成分のほとんどは空気中へ蒸発する性質を持ち

ゆっくりとした揮発性があります。

揮発した後にはほとんど残留物がなくなり、画面はマットな質感になります。

おすすめするのはテレピンです。

テレピンはペインティングオイルにも含まれていたり、テレピンの方が不具合が少なく使いやすいです。

・スパイクラベンダー油

一般によく知られるラベンダーとは異なる品種であり、葉が大きな葉 大ラベンダーなどとも呼ぶこともあります。花の花と茎から蒸留して作られる揮発性油です

スパイク油、アスピック油(Aspic oil)とも呼ばれます。

テレピンやペトロールよりも揮発速度がずっと遅く

香りも、オイルの質もいいので、長い時間、画面を湿めらせた状態で作業ができじっくり制作する場合や仕上げの段階で使用することがいいですね

また殺菌効果があり、テンペラ絵具の保存剤の役割もあります

もちろん黄変はしないし溶解力が最強で防腐効果もあり、油彩では絵具の食いつきが良くなる実際、作品を長持ちさせるために使用されることもあるようです

国産メーカーも販売していますが

ただ金額は他の揮発性油より割高です

個人としてはルフランのものがいいと思います

・オドレスペトロール

class=”wp-block-heading”>オドレスペトロールはペトロールから石油臭の成分を取り除いたものです (臭いが無いだけで、使い方はペトロールと全く同じです) 油絵の具を柔らかくしたり、ペインティングオイルを薄めたり、 筆を洗う事もできます(筆洗油よりは洗浄力は落ちますが、筆を痛めにくいので 繊細な筆などはペトロールで洗う方も多いです)

 

 

 

 

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